こんにちは、のぶもんです。
ロマンチック台三線芸術祭レポの第二弾。今回は、1つ目の訪問地・桃園市龍潭區三坑での見学の様子をお伝えします。
三坑老街は、桃園中心部からかなり離れた農村部にある小さな老街です。規模が小さく、台北郊外の老街の中でも、かなり地味な存在です。
実は、老街マニアの僕でも、まだ訪れていなかったくらい。まさか、メディアツアーで訪れることになるとは。。。!
街に入ると、そこはまるで昔のドラマのセットのような町並みが広がります。(ただし老街は100メートルくらいしかない)
まずは、龍潭永福宮にご挨拶。
通りには懐かしい雰囲気の商店・食堂が何軒かあります。地元の子は少ないだろうに、なぜかここに来るとみんな昔の子に見えてしまいますね。
さて、僕が取材を続けているのは「台三線」ですが、秋はイベントシーズン。なんと三坑でも、地元のローカルイベントが並行して開会されていました!
こちらは、収穫を終えた稲の藁を使ったアートコンテストなのだそう。これも、面白そうですね。
もちろん、マーケットも出ていました。ただし、会場が稲を狩り終えた田んぼの上!チラ見しただけで、じっくり観察できなかったのは残念…。
見てください。この田んぼの風景、日本にそっくりでしょ?・・・いやいや、稲刈りはもう終わったのでは??
実は台湾では、二毛作・三毛作が盛んに行われていて、両方いっぺんに見られます。
そんな田んぼの片隅に、円形のテントみたいなオブジェが!よく見ると、親子が割り箸か何かを投げ込んでいます。
早速、アーティストの皆さんからお話を伺います。まずは、三坑パートの台湾人アーティスト・林舜龍さんのごあいさつ。日本語が達者で、ギャグ連発のレクチャーは時々爆笑の渦に。
次は、このオブジェを制作した日本人アーティストの景山健さん。割り箸を使ったアーとのイベントなどを、日本でも数多く手がけていて、「自然との共生」というテーマでこの作品を作った(というか作っている)そうです。
なぜ進行形が出てくるかというと、こちらのオブジェはイベント終了日に一気に燃やしてしまうのだとか。そこまで、割り箸が増え続けるんですね。
一つひとつの割り箸パーツは正三角錐。この世で最小の安定した立体の形だそうです。
アートだけど、周囲に溶け込んでいる感じがいいですね。
さらに三坑では、日本人アーティストの増田拓史さんが、人力車を引いています。
この人力車、実は客席にもペダルがついていて、お客さんも一緒に人力車を動かせるんです。ただ運んでもらうよりも、この方が面白いかも?!
このあと一行は、車で周辺の作品を見て回りました。
代表的なのは、自然生態公園の中にある、巨大ミノムシみたいな作品。こちらは、わらで作った小屋というかハンモックというか、なんと中に人が入れるオブジェなんです。
中に入ってみると・・・すごーく落ち着きます。適度な揺れが、かえって心地よい。アートって、見るだけでなく体験もできるんですね。
次の場所は、大平虹橋。ここに人工の虹をかける予定なのだそうです。この日はまだ見ることができませんでしたが、できあがりも見てみたいですね。
ちなみにこの始め、日本統治時代の1923年に建てられた生活用の橋。日本統治時代に、台湾の隅々でインフラ整備が行われていたことが分かります。
さらに少し離れた広場に、こんな建物(?)が。
これ、よーく見ると、台湾で戦後建てられた家屋の窓枠や扉などが、うまく繋ぎ合わされているんです。台湾の戦後の家屋建築に興味のある方なら必見です。
三坑は、台北から國光客運の高速バスと路線バスを乗り継げば、比較的簡単に行けます。離れた場所のアートを見るなら、老街のショップで自転車を借りれば大丈夫。
みなさんも、一味違った老街+アート散策をしてみませんか?
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