こんにちは、大雄(だーしょん)です。
新港をあとにした我々は、北港に戻ります。
北港の町も雨模様。すでに夕方になっていたので、少し侘びしさも感じます。
所々には、日本統治時代と思われる建物も。
廟への道すがら、またもや良さげなカフェを発見!というか、ここは薬局なのでは??
いえいえカフェなんですよ。樂珈琲という名前なのですが、かつては保生堂という薬局だった場所をリノベしたそうです。
ここまで来ると別世界という感じですね。
しかし、こんな洒落た薬局って・・・。当時の建築・インテリアのセンスがいかに良かったか分かりますね。
これで、コーヒーカップあたりにもこだわりが出てくると完璧なんですが、そこは紙カップであっさり出されました。
台湾のカフェは、コーヒーが売りの店と、雰囲気や歴史が売りの店があります。レビューをたどっていくと、どちらの系列かはだいたいわかります。
街に出ると、辺りはすっかり宵の口。老街の灯りが映える時間になりました。
渋いです。
実は老街見学は、日中と夜の両方を楽しむのが理想です。あまりマイナーな老街だと、夜は真っ暗になってしまいますが、多少でも観光客を呼びたい老街は、ライトアップにも力を入れています。
北港朝天宮から参道(というか老街)を眺めます。日中は参拝客で溢れるこの通りも、夜になるとさすがにゆったりしますね。
さあ、あさ天宮に入りましょう。新港の奉天宮も壮観でしたか、こちらはそれを上回る豪華さ。さすが、国定古蹟です。
宗教施設のライトアップは、一種独特の輝きを持っていますね。
中にはたくさんの神様が展示(安置?)されています。こちらの神様たちも、時々他の地方の廟に出張するのでしょうか?
ランタン祭りの季節なので、様々なランタンも並んでいました。今年の干支、ブタさんのランタンです。
北港を訪れたのは2月。ちょうど各地でランタン祭りが開催されている時期でした。
最近の主なランタン祭りは大変に派手で、見物客が非常に多いため行くのが億劫になっていました。けれども、地方の小規模なランタン祭りは、お客の数もそこそこで、ゆったり素朴な灯りを楽しめます。
なんだか、昭和の路地裏ですね。
横浜で言えば「伊勢佐木町ブルース」みたいな雰囲気。変に現代化されていないので、自然とレトロ感が出ています。
うーん、心が落ち着きますね。
じっくり見学しているうちに、食堂がどんどん閉まります。慌ててガチョウ肉をいただき、北港観光も終了です。
実は北港からも台北行きの直通バスが走っています。4時間くらいかかってしまいますが、乗り換えなしはラクラク。
実は雲林と嘉義の境目あたりだと、高速バスで来るのがおすすめ。料金も安いので、ぜひ一度このエリアにも来てみてください。
下は、最後に買ったお土産の北港飴。昔懐かしい味わいです。結構クセになる味でしたよ。
日本人があまり行かない雲林・嘉義地区。そこには、台湾人が郷愁を感じるものがたくさんあり、日本統治時代の遺構もさり気なく残っています。
交通は不便ですが、苦労してでも来る価値のあるエリアです。機会があったら、ぜひお越しくださいね。