どんなに軍事ネタにあふれようとも、そこには人々の普通の暮らしがあります。台北から見たらちょっとレトロな暮らし。金門島には、そんな懐かしさを覚える日常風景が残っています。
まずは、昼間の老街さんぽ。金城老街は観光客や地元の人々で賑わうエリアもあれば、時が止まったように静かな通りもあります。
こういう通りを歩くと、時代感覚が狂いますね。
さり気なく軒を出すドーナツの屋台。おいしそうですが、食べ過ぎが禁物なのは世界共通です(^_^;)
場所を移って、こちらは金城地区でも有名な通り・模範街です。レンガづくりの街並みが、老街感を盛り上げています。
ですが、通りにはためく国旗は中華味だけでなく、中華人民共和国のものも!台湾本島では政治問題になるのが必至ですが、ここは金門島。台湾は遠く、中国は近い。しかも、観光客の多くは、大陸から。観光業としてはどちらも大歓迎ということなのでしょう。
これを見て「ケシカラン!」と思う人もいるかもしれませんね。でも、これが良くも悪くも現実なんです。彼らにとっては、これが現実。中国との統一を望む人はさすがに多くないと思いますが、どちらかと言えば中国とうまくやってほしいと思っている人が多いのは否定できないでしょう。
日本統治時代を経ておらず「もっとマシな時代」を知らない金門島。戦後すぐに軍の直轄状態に置かれ、軍とともに生きてきた金門島。この地に立ってみて初めて、金門島にいることの感覚が少しわかった気がします。
さあ、街歩きを続けましょう。通りの町並みには、日本統治時代の香りはありません。これが清朝文化の名残なのかは、さらに福建に渡って街を探索して見る必要がありそうです。
こちらは、金城バスターミナル。鉄道がない金門島では最大の交通ターミナルです。ただし、本数は多くありません(^_^;)
さて、カフェの話が全然出てきませんでした。団体で動いているときは、ひたすら見どころをめぐり続けたので、カフェなどで休む暇はなし。残りの方がお帰りになってから、少しだけ金門島のカフェを探索してみました。
カフェが比較的少ない金門島で、中心部に鎮座しているカフェがこちらの"Lin"です。
中はややゆったりしていてかなりおしゃれなのですが、どことなく昭和の喫茶店のかおりも残っています。前回登場した総兵署のすぐ隣にあるので、探すのは簡単だと思いますよ。
さあ、日も暮れてきました。金城老街の夜は早いです。人通りが少ない…(^_^;)
お目当てのローカルグルメも早く閉まりそうなので、慌ててこちらのお店に入りました。
狙っていたのはこちらの牡蠣スープ。小ぶりながら、牡蠣がこれでもかというくらい入っています。これだけでお腹いっぱいになりました(いったん 笑)。
昼間の総兵署も、こんなロマンチックな雰囲気に。どこも、のんびりした雰囲気が漂っています。
でも、最後は食い意地(笑)。地元のタロイモかき氷。100元を超すので、安くはありませんが、量が半端ないです!これでお腹も満席になりました(^_^;)
最後には、普段着の金門島が見られて、少しホッとしました。
それにしても、たった2日の旅で、こんなに記事にする内容が多い旅も久しぶりでした。今回スルーしたまだ見ぬ見どころたち。
僕の金門島学習は始まったばかりです。台北松山空港からたったの50分。来年もまた、気の向くまま島を歩いてみたいです。
そしていつか、対岸の厦門の様子もしっかりと見ておきたいですね。うーん、まだまだ行きたいところが尽きません。