のぶもん台湾さんぽ

台湾のあちこちに出かけたときの旅日記をつらつらと書いています。マイナーな街の紹介が結構多いです。

台湾さんぽ66〜關西もカフェ激戦区になる?!

こんにちは、のぶもんです。

 

關西さんぽのメインスポットは、やはり老街です。この街も、少しずつ変化を遂げているようです。


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老街に入ると、次々と騎樓が現れます。あまり手が入っていない騎樓も多く、レトロな雰囲気を一層盛り上げています。


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まだ住人が実際に住んでいる棟、新しくショップ等が入った棟も多く、静かながら荒れた雰囲気のない心地よい空間が作られています。


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各店が扱う商品はそれぞれ違うようですが、現役のお店として生きている雰囲気が感じられます。こちらは「石店子69有機書店」。店内も良い感じで、ふらっと立ち寄りたいお店ですね。


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こちらは隣の洋品店「大自在工作室」。天然素材の染め物などを売っているようです。


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そして、目的地のカフェ「Dream Theater 52

」に到着です。とても渋い雰囲気のお店ですね。


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中に入ると、古いけれど少しアメリカンな感じの店内で落ち着けます。オーナーさんはアーティストでしょうか、作品もいろいろと展示されています。


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老街の中でも、ダントツにおしゃれな空間になっています。


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こちらで頂いたのは、ミルクティーとホワイトプリン。珍しいプリンでしたが、なかなかおいしかったですよ。


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隣の棟にも座席があります。ゆっくりくつろぎたい方は、こちらの空間でどうぞ。


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数年前、老房子を改修して、レトロおしゃれなカフェになったこの店を初めて訪れ、地方のこんな小さな町にも素敵なカフェがあるんだ!と驚いたものですが、最近では台湾各地でこんな感じのカフェをよく見かけるようになりました。

 

【店舗情報】

「Dream Theater 52」

住所:新竹縣關西鎮中正路52號

営業時間:13:00~19:00(月~水は休み)

(木金は13:30~18:00)

 

 

ここまではいつもの展開ですね。しかし、気づいてしまいました。このカフェのすぐ近くに新しいカフェができたことに。


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そのお店がこちらの「汪汪來我家實驗生活2號店」。こちらの店は、敷地が広く、奥のスペースもあるのですが、内装の凝り方が半端ではありません!もう、映画やドラマのセットのようです。


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2階もあるのですが、こちらはなんとお座敷になっています。「DT52」が「山椒は小粒でもピリリと辛い」タイプなら、「ワンワンライ」は、ドーンとでかく構えた感じ。

 

近接する2軒なので、キャラがかぶったら危ない、と不安になりましたが、この2軒だとなんとか棲み分けできるかもしれません。


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コーヒーもスコーンも納得のおいしさ。夕方閉店間近で他のお客さんがいなかったので、ゆっくり過ごしましたが、もしかするとこちらは、ピーク時は少し混雑がひどくなるかもしれません。


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可愛らしいワンちゃんも2匹いました。一匹はこのお店の犬、もう一匹は隣の犬だそうです。すごく仲が良くて、いつまでも2匹でじゃれ合っていました。

 

人見知りしないようで、2匹とも僕ともたくさん遊んでくれました。実はこのお店では、恵まれない環境に置かれた犬を支援する活動を行っています。ワンちゃんグッズ等も売っているのですが、売上の一部を犬を保護する活動に使うそうです。頑張ってほしいですね。


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【店舗情報】

「汪汪來我家實驗生活2號店」

住所:新竹縣關西鎮中正路62號1樓

営業時間:11:30~18:30(土日のみ)

     (金は13:00~17:30

)他は休み

 

閉店時間になり移動。すっかり暗くなり、老街も静けさを取り戻しています。この雰囲気もたまらなく良いですね。


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それぞれのお店が店じまいの準備に入りました。この時間帯の老街の雰囲気は、本当に大好きです。


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騎樓がカッコよすぎです!


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老街から少し歩いて、東安古橋までやってきました。前回この橋に来たのは、客家の文化イベントでライトアップが行われたときなので、今回はライトアップがないかも、とドキドキしながらやって来たのですが、見事にライトアップをやってくれていました!

 

これはまた惚れ惚れする眺めです。この橋は、日本統治時代に建設されたのですが、21世紀の今、新たな美しさを見けてくれていますね!

 

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反対側からの眺めも素敵です。


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そろそろ活動も終わりにしましょう。その前に、名物の焼仙草を頂きましょう。こちらの屋台も素敵ですね。場所は、樹徳歯科医院(牙醫診所)のすぐ近くです。


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素朴な一品ですが、冷えた体が温まります。


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そして、最後の最後に予期せぬライトアップを発見。実はこの建物は、1953年に建てられた、關西鎮長の故宅が修復され、麺類の食堂に生まれ変わったもの。

 

ごく最近、開業したのでまだ訪れたことはありますが、次回はここにも来てみたいですね。


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いかがでしたか。關西に来て毎回思うのは、「もっと町をじっくり歩いて回る時間がほしい」ということ。できれば昼前には到着して、当地で人気の客家料理の食堂にも立ち寄ってみたいですし、少し郊外にある仙草の博物館も気になります。

 

高速バスで台北から直行できるので、ぜひ日帰り旅行の候補に入れてみてくださいね。

台湾さんぽ65〜關西(ぐわんしー)で日本時代の紅茶工場に出会う

こんにちは、のぶもんです。

 

1月にも比較的精力的にあちこち出かけていたのですが、その中でも特に好きな街の一つか「關西」です。

 

客家人が多く住み、かつては茶業で栄えた街。今は、のんびりした雰囲気と老街のある街として人気があります。

 

高速バスで關西の中心部まで行き、關西さんぽの始まりです。


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まず訪れたのが、「台紅茶業文化館」。こちらは、日本統治時代に建てられた紅茶工場が今でも残る貴重な建物。

 

建物の中はガイドツアーでのみ入れるのですが、ツアーの時間が分からず、今まで何度も關西を訪れましたが振られ続け、今回ようやく時間が分かったので、それに合わせて文化館を訪れました。


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受付はすぐ脇の販売コーナーで。人数が揃えば1人100元で見学ツアーに参加できます。僕が訪れたときは、すでに他のグループが来ていたので、無事ツアーが催行されました。


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ツアー開始まで、こちらの品々でおもてなし。ペットボトル入りアイス緑茶・台湾紅茶、お菓子が配られ、スタート前から腹いっぱいに(笑)。


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工場の中は、様々な機械や古い製茶室などいろいろな展示物が目白押しでした。


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ガイドさんは、日本に10年くらい住んでいて、実は日本語が堪能でした。ガイド自体は中国語ですが、日本語で質問しても答えてもらえると思います。


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關西の紅茶生産は、日本統治時代から戦後すぐがピーク。今では、当地で紅茶はほとんど生産されていませんが、リーズナブルでおいしい紅茶は販売が続いています。

 

このパッケージは、昔の日東紅茶みたいで渋いですね。ついつい1箱買ってしまいました。ティーバッグが12袋で100元。ちゃんと煎れればかなりおいしくなりますよ。


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【店舗情報】

「台紅茶業文化館」

住所:新竹縣關西鎮中山路73號

ガイドツアー案内:

月曜から金曜→10:30~ 14:00~

土日→9:00~ 10:30~ 14:00~ 15:30~

 

 

紅茶文化館でガイドさんと話し込んでいたら、すっかり時間が遅くなってしまいました。あと15分くらいで次の見どころが閉まってしまいます(^_^;)

 

慌てて駆けつけ、ちょっとだけ見せてもらったのが、「關西警察局日式宿舎」。日本統治時代の警察宿舎が保存・修復されています。


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内部はかなりしっかりした和風建築。大きな建物ではありませんが、客人をもてなすくらいのことはできたでしょう。


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当地の警察の歴史に関する資料も多数展示されています。中には、日本統治時代の資料もありました。


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閉館時間間際で他に見学客はいませんでしたが、その分落ち着いてみることができました。


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その裏手には、もう一軒の日式宿舎があります。こちらはまだ修復が終わっていないのか、未公開。将来の公開が待たれます。


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【施設情報】

「關西警察局日式宿舎」

住所:新竹縣關西鎮大同路9號

開館時間:9:00~16:00ごろ?

(詳細は不明)

 

この後は、老街に入って行きます。歩いていくと、騎樓もところどころ残っていて、いい感じですね。


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このような曲線を描いた角の建物も、台湾ではよく見かけます。


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そして、旧關西分駐所まで来ました。こちらも、日本統治時代に建てられたものですが、修復等の見通しはまだ立っていないようです。


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さあ、この後は老街のカフェや、町にかかる橋のライトアップなどを紹介します。

台北東部・永春でカフェや小籠包を満喫

こんにちは、のぶもんです。

 

台湾の各地をくまなく見て回るのが趣味になっていますが、今回訪れたのは台北市の永春。

 

目立った観光地もなく、旅行客はまず訪れない地域です。僕にとっても、淡水から遠く離れたこの街へ来る機会はほとんどなく、このエリアに住む友人と会うことになって、ようやくチャンスが訪れた感じです。

 

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まずはランチから。永春で唯一訪れたことがある「禾順豐湯包館」へ。見た目は普通のローカル小吃です。

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この日は友人と二人での食事だったので、2品は頼めます😋まずは、牛肉捲餅。ミートパイみたいな料理ですが、ボリュームがあって個人的にはかなり好きな味です。


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そして、お待ちかねの小籠包。鼎泰豐のような薄皮の小籠包とは少し違いますが、味はとても良いし、ボリュームたっぷりなのがむしろ嬉しいくらい。8個で100元と夜市の屋台並みのお値段。台北市では、最強の部類に入るでしょう。

 

一人だったら、小籠包か牛肉捲餅どちらか一品で十分です。


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【店舗情報】

「禾順豐湯包館」

住所:台北市信義區信義路六段111號

営業時間:11:00~14:00 17:00~21:00

(火曜定休)

 

 

さあ、ランチのあとはカフェタイム。比較的カフェが少ない永春地区でしたが、ようやくこだわりカフェもポツポツでき始めています。

 

今回はその中でも、最近開店したカフェに行ってみました。お店の名前は「本然咖啡(Nisarga Cafe)」。住宅地にあるのですが、目立たないので見つけづらいかもしれません。


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30〜40年前の少し古いアパート群にある一角がお店になっているのですが、限られた空間をうまくアレンジして、おしゃれな中庭を作っていますね。暖かくなったら、ここでのんびりお茶するのも良さそうです。


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友人の二人で来たので、二種類のケーキを楽しめます。まずは、友人が注文した「バスクチーズケーキ」。「なんでバスク??」と思ったら、最近日本や台湾で流行っているんですね😄

 

これは、普通のチーズケーキとも少し違う濃厚な食感で、一発で気に入りました。が、手間がかかるのか、値段が高い!このお店のバスクチーズケーキは150元なんですが、ケーキがとてもちっちゃいんです(泣)。

 

他のお店でも、バスクチーズケーキは、一般のチーズケーキよりも高いらしく、自分にとってはまだまだ高嶺の花になりそうです…。


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そういう僕は、またまたプリンを注文。いちごやベリーが乗って、味もとても良かったのですが、こちらも120元。プリンは100元が相場(?)なので、こちらも台北価格でした。


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なんだか、文句を言っているようですが、ここは信義區。家賃も物価も台北で最高水準のエリアですから、淡水のように廉価で提供するのは難しいのだと思います。

 

台北のカフェ経営は、地代の高さとの戦いになると思いますが、ぜひ頑張ってほしいですね。


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【店舗情報】

「本然咖啡(Nisarga Cafe)」

住所:台北市信義區虎林街164巷60弄17號

営業時間:13:00~19:00(月曜定休)

台湾さんぽ64〜閉店間近(3/15)!北投の街角にあるレトロカフェで寛ぐ

こんにちは、のぶもんです。

 

台湾のカフェは浮き沈みが激しく、業績が良さそうなカフェでも、賃貸契約の更新で揉めてそのまま閉店ということもあります。

 

今年はじめにたまたま見つけた北投の素敵なカフェも、来週末の3月15日で閉店となります。その名は「Cafe Solo Singer Life」。北投駅から新北投方面に歩いていくと、少し分かりにくい路地裏にひっそりとお店があります。

 

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斬新なデザインの壁アート。日式の建物と壁アートの相性は良くないのですが、戦後台湾の老房子とは相性が良さそうです。


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では、お店に入ってみましょう。


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店内はシックなデザインで、とても落ち着けます。お客さんも概ね、この静かで落ち着いた雰囲気を満喫しに来るようです。


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店内の調度品のセンスがなかなか良いですね。個性を出しつつ、やりすぎない感じ。程よくレトロに浸るならこういうお店がいいですよね。


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階段下の空間をうまく使った、少しだけプライベート感のある座席。


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では、コーヒーをいただきましょう。美式はなく、単品手沖コーヒーのみ。135元と少し高めですが、飲みやすくて個人的には納得のクオリティです。木でできたコースターがいいですよね。


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このカフェは、姉妹店となるミニホテルがあるんです。その名も「Solo Singer Hotel」。こちらも古い建物をリノベした宿だそうです。

 

残念ながら、こちらも閉業予定とのこと。どうやら、この地区の都市再開発の関係らしく、これらの建物も取り壊されてしまうのかもしれません。

 

↓この通りの右側がホテル。知らなければ通り過ぎてしまいそうです。


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【店舗情報】

「Cafe Solo Singer Life」

住所:台北市北投區温泉路7巷1弄1號

営業時間:14:00~22:00(水曜定休)

 

どちらもあと1週間の営業となってしまいますが、台北地区にお住まいの方は、一度名残を惜しみに来てみてはいかがでしょうか。

台湾さんぽ63〜基隆リピートで隠れ家的ローカル食事エリアへ潜入?!

こんにちは、のぶもんです。

 

このところ、基隆へしばしば行くようになりました。


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やって来たのは、中船路。観光地ではない、普通の町です。が、バスを降りるとそこは独特の雰囲気に包まれています。

 

この中船路は、清代に三沙湾という海岸に面した港町だった地区。日本統治時代に入船町と改称されたこの町は、戦後埋め立てられ、今のように大通りから引っ込んだ場所が賑わう不思議なエリアになりました。


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この町には、新しくできた店もありますが、ひと世代も二世代も前の雰囲気の店・屋台がたくさん残っています。


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昭和の下町のような雰囲気の街に、小さな食堂や屋台が並びます。


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その中でも、一番大きくお客さんも多かったこちらの店で1食目を頂きます。名前は「金龍肉羹」です。


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お客さんの多くは、地元の人ではなさそうです。おそらく、近在でこの店を知っている人が来るのでしょう。

 

今回食べたのは、看板メニューの肉羹(50元)と油豆腐(20元)。普通の方は、これで十分腹が満ちると思います。


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【店舗情報】

「金龍肉羹」

住所:基隆市中正區中船路94號

営業時間:8:30~19:00(原則無休)

 

 

ですが僕は、もう一軒行かずにいられませんでした。なぜって、渋くておいしそうな店がたくさんあったから(笑)。

 

ということで、こちらの「蔡家知家飯」にやって来ました。


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こちらでは、ご覧の知高飯を頂きました。これもかなりうまい!しかもボリュームがあるので、この一軒だけでもお腹いっぱいになれます。


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【店舗情報】

「蔡家知家飯」

住所:基隆市中正區中船路27號

営業時間:10:00~19:00(日曜定休)

 

 

すっかり満腹になり、基隆駅まで戻ってきました。

 

最後は、コーヒーをゆっくり頂いて帰りたいですね。

 

基隆の駅前で一番好きなカフェはこちらの「Cafe Passeport」。落ち着いた雰囲気は、一昔前の「喫茶店」のよう。派手さはありませんが、ゆっくり過ごせるお店です。


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ブレンドコーヒー(美式ではない)を頼みました。そしたら、少しだけお菓子をつけてくれました。なんだか、名古屋の喫茶店にでも来た気分です。


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ここのウリは、窓越しに美しい港の風景を眺められること。運良く、港側の席が空いていたら、この眺めを楽しんでください。


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【店舗情報】

「Cafe Passeport」

住所:基隆市仁愛區忠一路6號2

営業時間:9:00~21:00(月火定休)

(水木は10:00~ 金曜は12:00~)

 

 

廟口夜市も、和平島や正濱漁港も素敵ですが、このような知られざるローカルな空間がたくさん残っているのが、基隆のもう一つの魅力だと思います。

 

これからも、基隆の素顔に少しずつ迫っていきたいと思います。

 

台湾さんぽ62〜宜蘭で出会ったこだわりカフェ・路地裏・謎の歩道橋

こんにちは、のぶもんです。

 

宜蘭さんぽは、嬉しい発見の連続。

 

多くの見どころは制覇したつもりでしたが、知られざる(?)魅力スポットがまだまだありました。


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(宜蘭市内のミニバスには幾米のキャラクターが乗客⁈として乗っています)

 

さて、こちらの少し古めかしい通り。舊城西路にある光大巷という小さな通りなのですが、ここがなかなか面白いんです。


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ここは、古くから住民が通る道だったようで、かつての街の様子をさまざまな壁アートの形で残しています。


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とても小さい字ですが、この地区の歴史が、日本統治時代を含めて細かく記されています。


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字が大変なら、こちらは彫刻で。伝統的な仕事に関する彫刻もたくさん並んでいます。絵で見ると、仕事の様子はかなりわかりやすいですね。


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宜蘭地方の巨大な地図を壁画にした部分もあります。これも細かいところまでしっかり描かれていて、ずっと見ていられます。


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この通りから徒歩5分程度で、写真なような橋に出くわします。ここは西堤屋橋といい、歩道橋なのですが、橋の上に屋根があり、たくさんの植物に囲まれています。物語の世界に出てきそうな外見ですね。


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交通量が多い場所なのですが、この歩道橋を渡れば安心。無味乾燥な普通の歩道橋と違い、渡るのが楽しくなります。


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しかも、橋の上には展望台があり、広々とした蘭陽平原を眺めることができるんです。


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西堤屋橋から再び市の中心へ向けて歩きます。すると、今度は昔ながらの家屋が並ぶ地区に入ります。

 

こちらは、普通の民家のように見えますが、実は洋装店がカフェもやっているようです。下午茶を楽しめるようなので、いずれ来てみたいと思います。


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でも今回のお目当ては、すぐ近くにあるこちらのカフェなんです。名前は「鳴草咖啡」。こちらも老街か房子をリノベした、良い雰囲気のお店です。


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店内の雰囲気もいいですね。日本家屋の古さとは少し異なりますが、似たような懐かしさを感じます。


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このカフェは、コーヒーのおいしさではかなりの評価を得ているようで、期待が高まります。そして頼んだのがこちら。

 

いろいろなコーヒーがありましたが、台湾コーヒーもあることを発見!しかも、南投縣の蓮華池森林というところで採れる珍しいコーヒーとのことで、喜び勇んで注文しました。

 

ホットとアイス、両方で出してくれるのは嬉しいですね。


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そして、セットで頼んだスイーツ。デーツと胡桃がぎっしり詰まった甘くて濃厚なお菓子。これはコーヒーによく合いますね。

 

ただし、です。このコーヒー&スイーツのセットは、341元(服務費10%込み)!!クオリティに見合った値段だと思いますが、カフェのはしごをする人間にとっては痛い出費です(笑)。

 

あ、でも美式コーヒーは110元です。このお店は腕は確かだと思うので、美式でも十分に楽しめるのではと思います(^_^;)


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2階には本もたくさん置かれており、長居して読書にふけることもできます。日本の文庫本などもあるので、日本人が訪れても楽しめるでしょう。


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お店の方と常連の皆さん。カフェの質を決める要素の一つに、良い常連さんがついているかどうかが挙げられます。ここは、気のいい仲間が揃い、こちらに話しかけてくれる人もいるので、輪に入りやすいカフェだと思いました。


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【店舗情報】

「鳴草咖啡」

住所:宜蘭市碧霞街20-1號

営業時間:13:00~20:00(水曜定休)

 

 

宜蘭の街もすっかり日が暮れました。今回は、いつもお邪魔する夜市をスルーして(笑)、小吃で夕食をとろうと思います。


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やってきたのは、こちらの「大成羊排麺」。お昼に通りかかったとき、長い行列ができていたので「ここはうまいに違いない!」と直感して、急遽夕飯の店に決めていました。


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こちらが羊排麺。羊のアバラ肉が入った麺ということでしょうか。135元もするので、宜蘭基準ではかなり高いのですが、コクがあってすごくおいしいです。まあ、牛肉麺の高さと同じということかな。


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【店舗情報】

「大成羊排麵」

住所:宜蘭市新民路31號

営業時間:11:00~14:00 17:00~20:00

(日曜定休)

 

今回は、日本人が勧められる定番のスポットには全然行かなかったのですが、どこもとても興味深くて、また来たいお店や施設ばかりでした。

 

これからも定期的に、宜蘭の街を彷徨ってみたいと思います。

 

台湾さんぽ61〜宜蘭の歴史スポットを歩きます(もちろんカフェも小吃も)

こんにちは、のぶもんです。


駅前だけで、見てみたい歴史的な建物が多いのですが、少しずつ宜蘭市内を歩いてみましょう。

 

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宜蘭の市街地には、長年市民に愛されている小吃がたくさんあります。お昼時になったので、早速お店に入ってみます。

 

こちらは「宜蘭文昌炸醬麵」。なんの変哲もない小さなお店ですが、行列ができています。


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頼んだのは看板料理の炸醬麵(60元)と餛飩湯(30元)。全然ひねりのない麺とワンタンなのですが、此の味は飽きが来ないタイプですね。地元で人気が出るのも分かります。


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【店舗情報】

「宜蘭文昌炸醬麵」

住所:宜蘭市文昌路37號

営業時間:6:00~14:00(火曜定休)

 

 

えっ、これで終わり?いえいえもちろんもう一軒行きます(笑)。

 

こちらは「信利號阿塗貓耳朵」。貓耳朵とは透き通った皮の餃子のこと。こちらの気をてらった味ではなく、普通の餃子スープとして楽しめます。


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これが貓耳朵(40元)。結構腹一杯になれますよ(^^)確かに猫ちゃんの耳に似ているので、食べるとき少し不思議な気分になります。


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【店舗情報】

「信利號阿塗貓耳朵」

住所:宜蘭市文昌路8號

営業時間:8:00~18:00(水曜定休)

 

 

お腹がいっぱいになったら、街歩きにでかけましょう。今回は、今まで来たことがない施設をいくつか訪れてみようと思います。

 

まずは、宜蘭美術館。日本統治時代の洋風建築とも少し違う感じの建物ですね。


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この建物の前身は、日本統治時代の台湾銀行宜蘭支店。1949年に再建され、現在の建物になっています。戦後すぐの建設とあって、かなりレトロな雰囲気を残しています。


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銀行の建物だったので、天井は高く、広々としています。

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階段も古い造りで、階段好きにはたまりません。

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館内では、常設の作品が展示されている部屋と、期間限定の企画展が開かれている部屋があります。企画展の作品の写真はありませんが、なかなか見ごたえがありましたよ。

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美術館の屋上から見た市街地の様子。かつてはどのような風景が見られたのでしょうね。一度見てみたい気がします。

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美術館の裏手には、カフェもできていました。敷地内にあるので館内カフェの扱いになるのでしょうが、なかなか良い感じですね。ここもいずれ訪れてみたいと思います。

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【施設情報】

「宜蘭美術館」

住所:宜蘭市中山路三段1號

開館時間:9:00~17:00(月曜定休)

 

 

さらに散歩を続けましょう。こちらは、「監獄崗哨」。この辺りは日本統治時代に監獄があったところで、この塔はそのころ使われていた監視塔です。現在は、当時をしのぶ歴史古跡として保存されています。


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そこから南方に歩いていきます。市役所の先を曲がった路地にはこんなものが。よく見ると、「蒋渭水先生故居地」と書かれていました。

 

蒋渭水は、日本統治時代の抗日運動のリーダーの一人。民族自決を訴えた彼の活躍は、宜蘭市民の誇りでもあります。

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その路地を抜けると、こじんまりとした古めかしい建物が。こちらが、今回1軒目(?)のカフェ「散歩~SANPO」です。

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このカフェを訪れたのは三年前くらいでしょうか。またおしゃれカフェやレトロカフェなどまったく気にしていなかった時期に訪れています。何の気なしにお店に入ったら、やや薄暗い店内でめちゃくちゃレトロな雰囲気。電気が全身に走ったような衝撃を受けたのを覚えています。

それ以来、台湾各地のカフェを猛烈に訪問し始めました。宜蘭にも何度も来ましたが、そのたびにレトロな感じのいいカフェが増えていて、新しいカフェをチェックするうちにずいぶん時間が経ってしまいました。

このような老房子の昔懐かしい雰囲気、今ではかなり慣れてきましたが、SANPOを訪れたときは、心から「昔の日本に帰ったような気分」になりました。(この建物は厳密には日本時代のものではないと思います)

二階部分にも座席があります(こっちがメイン)。老房子カフェの場合、家具について細部が雑になっていることがあるのですが、ここは隅々まで考えて配置されており、程よい心地よさを感じることができます。

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2階の一角を小上がりにして、足を延ばせる空間にしています。グループで来るなら、こちらにも座ってみたいですね。

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さあ、お待ちかねのコーヒーとデザート。ハンドドリップコーヒーとともに出されたのは・・・プリンです!100元もしますが、その分の価値がある高級なおいしさでした。僕が台北で一番気に入っているカフェのプリンよりも少しだけこちらの方がおいしいです。

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ひと息ついて店内を見渡すと、老舗レトロカフェの名に恥じないセンスの良さ。静かに本を読みたくなるような雰囲気ですね。

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ごちゃごちゃしているわけでもなく、シンプルすぎるわけではなく、少しだけ雑多な雰囲気も混じって温かみのある空間になっています。

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冷蔵庫をちょっとだけ覗いてみましょう。見てください!このおいしそうなケーキたちを!味も評判が良いのですが、明らかにインスタ映えを狙った出来栄えになっています。実際、多くのお客さんがケーキの写真を撮りまくっていました。

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営業時間が比較的短いので注意が必要ですが、時間が合えばぜひ足を運んでほしいお店です。

【店舗情報】
「散歩Cafe Sanpo」

住所:宜蘭市和睦路2之20號

営業時間:13:00~18:00(水木金定休)

 


そこから数分。何やら少し不思議な雰囲気の一角があります。

 

こちらが、「阮義忠台湾故事館」。阮義忠は、台湾が誇るトップクラスの写真家で、台湾の国内外で優れた写真を次々と発表しました。2018年には、故郷の宜蘭(出身は宜蘭縣頭城鎮)に彼の功績を讃える記念館ができました。


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ここはもともと、宜蘭市公所(市役所)裏にあった、県政府職員の宿舎群。その一角を改造して、彼の作品を展示したりできるようにしたものです。

 

展示されている資料はかなり多く、阮義忠について知りたい人はぜひ訪れると良いでしょう。


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館内には、彼の写真もたくさん展示されています。現在は、今年の干支にちなんで、牛をテーマにした作品(阮義忠の作品には限らない)をところ狭しと展示しています。

 

台湾の少し前の農村風景などが見られて興味深かったですよ。


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記念館の職員さんが写真を撮ってくれました。日本人が見学に来るのは珍しいのでしょう。館内についていろいろ話をしてくれました。


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最後には一緒にパシャリ。故事舘は、まだ整備途中の部分があり、宿舎群の他の部分も修復が進んでいます。今後どのように使われるか、とても楽しみです。


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【施設情報】

「阮義忠台湾故事館」

住所:宜蘭市中山路二段430巷33號

開館時間:9:00~16:30(月曜定休)

 

この後は、夕方から夜にかけての宜蘭さんぽになります。そこでも新たな発見が!(続く)